2012/09/17

維新、八策で「国民総背番号制で所得・資産(フロー・ストック)の完全把握」をうたう!!

大阪維新の会(後に日本維新の会)には、“大阪夏の陣”の如しで、全国から現役や浪人中の武士や足軽などが馳せ参じ、盛り上がりを見せた。同会は、綱領「維新八策(案)」(12年9月8日の提案)〔以下「八策」〕を出している。

「八策」は、道州制、TPP参加、衆院定数の削減など、8つ部門に分けて政策を打ち出しているとはいうものの、各所で重複するなど整合性を欠いている面も多々ある。ただの「政策の寄せ集め」、「生煮えの政策のごった煮」との下馬評にも、一理ある。

これまで、私たち市民は、民主党などのマニフェスト(政権公約)にさんざん騙されてきた。こうした体験から、政党のマニフェストは「信じても救われない」とあきらめがちだ。

「八策もどうせ同じだろう」、という気持の人も多いと思う。ナショナリズムをあおる、ポピュリズム、ムードで、仮にこのウイングが政権を奪取できたとしても、“新世界”が誕生すると短絡的に考える人はまずいないと思う。

「八策に異論、反論ある人は寄って来るな」と総統がいうのは勝手だ。

ただ、どんな見方にしろ、「国民総背番号制で所得・資産(フロー・ストック)の完全把握」とかを高らかに打ち出していることなどから、さめた目で「八策」の中身を検証しておく必要はある。

PIJ事務局